雇われるのに向いていない。

21年間ほど軽いうつ病でした。脱却後、超ポジティブ人間になったのでその考えを書いていきます。

一番どん底だった日。うつから立ち直る最初の日。(カウンセリングの話もあるよ)

わたしが一番どん底だった日は、

うつから立ち直るきっかけの日でした。

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このブログをよむのが初めて、というかたは

先にプロフィールを読んだ方がわかりやすいかもです。

こちら↓

 

kudaran.hatenadiary.jp

上の記事のなかの、いちばんつらかった時期について今回は書きます。

 

■その日の前のこと

 

それは6年前にさかのぼります。


当時22歳く。大学4年生の始まりでした。
今(2018年)よりも当時は就活が早かったため、一般の大学生は3年の春ごろから就活していました。

 

ですがわたしは美大に通っていて、4年のはじめから4年の秋ごろまでは

卒業制作をしなければいけません。

(卒業制作とは、卒論のようなもので、半年以上ひとつの作品をつくります。学生生活の集大成ですね。)


まわりの友達や同級生も卒制しなきゃだけど、就活もしなきゃで

みんな焦っていました。

 

ネットや周りの大人や同級生のあいだでの「焦り」はかなりストレスでした。

自分が本当はやりたくないことを、なんとなくやらなきゃいけない流れになっている。

 

ですが、わたしは卒制を理由に、就活はほとんどしませんでした。


エントリーシートを書いたり説明会に行ったりもしましたが
わからないことだらけで立ち止まってしまったからです。

 

そもそも今までやってきたことが社会でどんな強みになるかも
さっぱりわからず、自分をアピールすることなんかできなかった。

だって、絵しか描いてきませんでしたから。

 

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良い作品があれば、アーティストになれる。

そんな幻想を抱いていたのですから。

 

そんなことをできるまでもなく、そもそもの精神状態も

社会で出てコミュニケーションなんてもってのほかでした。

 

ぶっちゃけ電車に乗るのもつらかったほどです。

閉鎖された空間で、緊張して唾を飲み込んでしまうんです。

そしてだんだん息が苦しくなって、気持ち悪くなって。

そんな自分がおかしくないか周りの目を気にしては、

普通のふりをしようとしていました。

 

家から一歩外にいると、

すれちがう人がいるだけで体がこわばって

息がつまりそうになります。

 

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気の合う友達なんかはふつうに話すぶんには大丈夫だったんですが、

自分の心のことをちゃんと話せるひとはだれ一人いませんでした。

 

コミュニケーションや心のこと、

社会への不安、お金をどう稼げばいいのか、

悩みが多すぎて、自分が何について悩んでいるのかももはやわからなくなっていました。

 

毎日、毎分、毎秒悩んでは解決しない日々。

 

毎日が不安でいっぱいで、何もしたくなくってしまいました。

 

■その日のこと

 

ある日。

 

学校からの帰宅途中に

イヤホンから流れていたのはジャズっぽい曲でした。

 

なんの変哲もない素敵な曲です。

ぜんぜん悲しい曲とかじゃないんです。

 

でも、耳鳴りみたいにしつこく鳴っていて

なぜかひとつのことしか考えられませんでした。

 

 

 

早く死ななければ。と

 

 

はや足で帰りました。

 

その目的のために、普段は肩がこわばりながら通る道も、走りました。

 

もうそのことしか考えられませんでした。

 

自宅のドアを開けて、

手も洗わず、上着も脱がずに、そのまま。

 

頭の中で音楽が鳴っていて。

早く、早くしなければ。

 

必要に迫られるように、

 

床に膝をつき、

 

 

 

気づいたら自分の首に両手をかけていました。

 

 

 


でも、

 

全く両手に力が入りませんでした。

 

 

ほんとうは死にたくなかったからです。


それでも、つらさは変わらなくて、

 

自分を傷つけようとしてしまったこと、

自分を傷つけることしかできなかったこと、

 

その事実にただただショックで、

涙が出ました。

 


力が入らなかった両手を首から下げて、泣きながらもその時

 

これ以上の底はない。とふと感じました。

 

自分で自分を終わらせようとするってこんなにも辛いのか。

 

小学生時代にいじめにあったときも死のうとしましたが

痛いのが嫌という単純な理由と、この時ほど追いつめられていなかったので

本気ではありませんでした。

 

ですがこの時は気持ちの上では本気でした。

もう大人で、自立しなきゃいけないのに、できない自分と、

人が怖い、コミュニケーションできない自分、

自分を表現できない自分。

どこにも行けない。

何にもなれない。

 

追いつめられていました。

でももうこれ以上は、追いつめられようがありません。

 

ここがどん底なら、もう下がりようがない、と。

 

わたしはなんとか、生きようと決めました。

 

心では死のうとしたけれど、自分の身体は生きることを望んでいる。

じゃあまだやれることはあるかもしれない。

 

 

そうおもうとなんだか楽になってきて

その日は立ち直る方法をひたすらネットで検索してました。笑

 

心の病 直す方法 とかw

精神病 一覧とかw

病気とかなおしかたとか、ひたすら調べました。

 

まあ明らかに自分はなにかしらの心の病だとは感じていたので

精神科に行って、病名を知ったうえで改善していこうとなりました。

 

そして考えた結果、そういえば大学の相談室の臨床心理士の先生と

週1でカウンセリングを受けることにしました。

 

■カウンセリングに通った日々

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学校内なので、知り合いに見られはしないかという緊張感と、

 

自分がついに精神科の先生に会いに行くなんて、病気なんだ、と改めてショックを受けたこともあり、相談室のなかに入っていくこと自体、とても勇気のいることでしたが、

 

今思うと本当に行ってよかったです。

 

あのとき相談室に行っていなかったら、今の自分はいないですし

こんなに立ち直るのも早くなかったことでしょう。

 

カウンセリングは、決して楽しいことばかりではないですが

やはり人に聞いてもらうのはすっっっっごく大事なんだと痛感できました。

 

自分の気持ちを話して、ただ「そうだったんだね」「それはつらいね」などと聞いてもらう(傾聴といいます)

 

これだけでかなり気持ちが楽になったこと、今でも覚えています。

 

カウンセリングでは色々なことを聞かれました。

家族のこと、学校のこと、将来への不安。過去のこと。

 

色々なことを話しました。途中で言葉が出ずに泣いたこともあります。

親への不満、父親がいないことへの不安。

人が怖いこと。自分に自信がないこと。

昨日みた夢や好きな食べ物なんかも話しました。

本当に色々聞かれます。

 

自分について話す機会がめったになかったので、

最初は何を聞かれても

「そうですね」「うーーん、えっとぉ・・」みたいな感じでした笑

 

ですが「こんな話してもつまらないよな」と思っても

しっかりうなづいては聞く姿勢でいてくれるので

次第に話せるようになりました。

 

カウンセリングといっても、結局は人対人なので、意思疎通がうまくいかず大変なこともありましたが、先生には感謝しかありません。

 

詳しい病名が何かは結局あまりわからないのですが、先生はわたしのテンションの高低差をみて躁鬱の軽いもの、といっていました。(私自身は神経症的なものもあると感じています。今となっては病名について気にしていないですが、当時は病名がわかれば安心という面もありました。)

 

期間にして半年ほど、卒業するまで通いました。

半年たったころには、今ほどではないのですがかなり改善されました。

 

※カウンセリングについて

もし今カウンセリングを受けようかな?というかたがいたら、それは正しいことだと思います。勇気をもって、ぜひ行ってみてほしいです。

今は初回無料でやっているカウンセリングがあるところが多いそうなので、調べてみてください。

腕のいいカウンセラーにあたるのがいいのか?ということですが、腕や技術や経歴よりも、けっきょくは人対人 なので「相性」が大事です。

わたし自身、上記のカウンセラーさんと、実はもう一人受けたことがあるんです。

相談室のなかでは、「腕がいいベテランさん」と評判だったのですが、わたしにはなぜか合わなかったです。いい人ではあったんですが、あまり話そうという気持ちにはなれませんでした。

 

 ■自分でこころみたこと

 

わたしは本気で自分のこころについて改善したかったので、

カウンセリングのほかにも、自分で取り組んだことがいくつかありました。

 

①夢診断

②心理学の本を読む

アファメーション

 

一番効果があったのはアファメーションです。

ちょっとスピリチュアルな分野でも有名ですが、わたしは

自己啓発的な面でも、科学的な面でも有効だと考えています。

 

アファメーションといっても、私がやっていたのは

「なりたい自分のことをひたすらノートに書きなぐる」

というものです。

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もちろんはじめは、こころが不安定でどん底なためなりたい自分すらないので

まずは自分を肯定し、自分を好きになることから始めました。

 

具体的には。。

 

アファメーションのやりかた】

①ノートを用意する。(なんでもいい)

②ペンか鉛筆を用意する。

③「私は私が好き」と書く。50回でも100回でも、自分が違和感なくなるまで。

④習慣的に、好きな時にやる。

 

【この方法のメリット】

・タダでできる

・時間かからない

・すぐにできる

 

【この方法の効果はどんなものなの?】

こころがどん底のときは、自分を否定していたのでまずは自分を好きになる必要がありました。

でもいきなり好きになるのは不可能なので、「自分が好き」という言葉にまず慣れることから始めます。

 

人は、見慣れると受け入れられるようになります。

 

例えば、流行りはじめたタレントさんがテレビに出はじめた。すると、自分がぱっと見好みでないと「誰だよこいつ、なんか嫌だな」とおもうことありますよね。

(ないって人は善人大賞です)

 

でも、そのタレントさんがどんどんテレビで見かけるようになると、

いつの間にか、「嫌いでもないかな」くらいに思えてきます。

 

この現象を、心理学ではザイオンス効果といいます。

 

ノートに何回も書くことでザイオンス効果がうまれ、

「わたしはわたしが好き」「自分が好き」ということも受け入れられるようになります。

 

※ただし、あまりにしっくりこないものはやらなくて大丈夫です。

なぜなら、たとえば幸せじゃないのに無理やり「わたしは幸せです」と書いても何が幸せなのか理由をつけられないからです。

「わたしはわたしが好き」というのも、理由がないと好きになれないなら「わたしは無条件で私自身が好き」や「わたしは理由はないけどわたし自身が好き」という風に工夫してください。脳は意外と頭がいいので矛盾があるとつつきはじめます。

 

アファメーションをうまく使えば、自分の目標達成とか夢実現とかに近づけます。

 

長くなりましたが、どん底だった日=うつから立ち直る最初の日ということでした。

いかがでしたか・・?

 

立ちなおるためにやったことは、まだまだ書けることあるので、また追記していきます。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます!!

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